若くして不慮の死を遂げた中華圏の大スターを何人か紹介したいと思います。どの人物も国を代表するような大スターばかり。今を生きていたらなんて惜しまれるような存在です。この場を借りてご冥福をお祈り致します。
香港の伝説的なロックバンドBEYONDのリーダー兼ボーカルだったのが彼ウォン・カークイ(黄家駒)。80年代後半から90年代前半にかけて一世を風靡しアジアで大活躍をしました。人気絶頂期の1993年6月24日「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」の収録ために来日し、その際収録事故によって31歳の若さで亡くなりました。今でも彼を敬愛しているアーティストはとても多く、香港や広東省の友達とカラオケに行くと彼の曲で盛り上がったりすることもあります。
BEYONDの中でこの曲が一番好きです。ウォン・カークイ(黄家駒)が不慮の事故で亡くなる寸前に発表された曲なので、歌詞の内容もそうですが、聞いてて何だか切なくなるとともに熱い感情が込み上げてきます。海闊天空は海や空がきわまりなく広がっているという意味で、好きな人と一緒ならどんな困難でも乗り越えれるみたいな内容の歌詞だった気がします。
BEYONDの曲はほぼ全て広東語なので、聞いててあまり意味は伝わりませんが、この曲は数あるBEYONDの名曲の中でも断トツで人気があります。内容はアパルトヘイトと人種差別反対をテーマにした社会派ソングです。このPVを見ていると、当時世界で大問題になっていた南アフリカのアパルトヘイト政策に対する世界中の人々の叫びを、彼らが代表して伝えているかのような意味深なものを感じます。
香港の女性人気アーティストのタン・チーケイ(G.E.M. 鄧紫棋)がカバーしたことで知られるこの曲。カバーバージョンのアレンジもいいですが、やはりオリジナルの方がしっくりきますね。広東省のチャイナパブ行くと、女の子がよくこの曲を歌っているのを耳にしたものです(笑)
言わずと知れた台湾と日本をまたぐアジアの超大スターテレサ・テン(鄧麗君)。台湾と日本以外にも中国、香港はもちろんことタイ、マレーシア、シンガポール、北朝鮮でも絶大な人気を誇ったらしく、米TIME誌によって世界七大女性歌手の1人に選ばれた過去からも正真正銘アジアの歌姫と言えるでしょう。恋多き女性であのジャッキー・チェン(成龍)とも恋人関係だったことがありますが、生涯一度も結婚しませんでした。1972年の日中国交正常化の影響で日本は台湾と国交を断絶しており、そんな難しい時代に両国に渡って活躍したため、様々な困難が彼女に降りかかり42年間と言う短いながらも波乱万丈な人生だったことだと思います。
日本であまり知られていないですが、中華圏ではかなり有名な曲。直訳すると「月が私の心を表している」と言う意味になります。日本語でもカバーしてシングルとして売り出せば間違いなくヒットしていたと思うのは僕だけでしょうか。
日本では「時の流れに身を任せ」で知られており、日中両国で彼女の代表曲の1つという位置づけです。中国語で歌を勉強するなら、日本でも馴染みがあって歌いやすいこの曲をまずマスターするのも有りかもしれませんね。
こちらも日本であまり知られていない曲ですが、中華圏ではかなり有名な曲です。台湾の民謡をアレンジしているため、如何にもチャイナなメロディが頭の中に残ります。タイトルを直訳すると「蜜のように甘く幸せな」と言う意味で、甘い恋愛をしている男女に向けて歌った曲です。
台湾の小室哲哉と呼ばれたチャン・ユーシャン(張雨生)は音楽の魔術師と呼ばれ、男性歌手としてはアジア随一の高さを持つハイトーンボイスで歌う抜群な歌唱力に加え、才能あふれる作曲センスから歌手としてだけではなく、アーメイ(張惠妹)のプロデューサーとしても活躍した人物です。1997年に自動車事故に巻き込まれ、31歳の若さで亡くなりました。
チャン・ユーシャン(張雨生)の代表的と言えば大海でしょう。言わずと知れた超名曲なので日本人の間でも馴染みのあり、沢山の人が歌っているのを耳にします。因みにJAYWALKがこの曲を日本語でカバーをしています。
しっとりとした気分の時に聞きたくなるような曲。こちらの曲は彼が自分自身で作詞作曲を行っており、そのセンスの高さが伺えますね。サビの部分の美しいハイトーンボイスから発する「Say Goodbye…」と言う部分がとても頭の中に残ります。個人的には、大海よりもこちらの曲の方が好きです。
最後に紹介するのが、今でも香港を代表する俳優兼アーティストをして称されるのが彼、レスリー・チャン(張國榮)。日本でもそこそこ有名なので、知っている人もいるのではないでしょうか?俳優としては国際舞台の第一線として活躍してきたため、彼を敬愛する俳優は数多くいます。まっすーの中でも中華圏で最も好きな芸能人の1人に数えられます。2003年4月1日(エイプリルフール)に香港の最高級ホテル「マンダリン・オリエンタル香港」から飛び降り自殺をして突然の死を遂げました。コンサートで自分がゲイであることをカミングアウトしてその場で恋人である唐さんを紹介したりと、何かと話題の絶えない人物でした。映画でもゲイの役を演じることが多いながらもゲイであることに自分自身が苦しんでいたらしく、それが自分の人生を閉ざす理由の1つなったとか。
言わずと知れた彼の代表曲ですね。何を言っているかほぼわかりませんがとても大好きな曲。聞けば聞くほどこの曲が耳に残ります。香港の名作映画・金枝玉葉の挿入歌になった曲で、PVにも同映画の映像が使用されています。このPVを見るだけでも彼の迫真の演技が伝わってきます。
彼を一躍スターダムに伸し上げたこの曲は、芸能界から突如引退を表明した大スター山口百恵のラストシングルである「さよならの向う側」のカバーです。何か意味深ですね、山口百恵と言う大スターが芸能界を引退すると同時に、レスリー・チャン(張國榮)と言う新たな大スターが誕生するのですから…。
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