先述した通り、中国広東省珠海市に3ヶ月滞在した後、今度は仕事の都合でシンガポールに転勤になり1ヶ月滞在しました。本当にわずかな期間の滞在でしたが短いながらに思ったことを色々綴っていきます。因みに写真はかの有名なマリーナ・ベイ・サンズに行った時に撮影したものです(笑)プールには残念ながら入れませんでしたが…。
シンガポールはマレー半島の先端、赤道直下にある都市国家です。広さは東京23区程しかありませんが、アジアを代表する観光立国であるとともに世界でトップクラスの経済規模を誇ります。2014年の一人頭のGDP(国民の生産力)は世界9位でアジアではNo.1。人口わずか約500万人しかいない国家ですが、活気に満ち溢れています。マレーシアからはバスで橋を渡って30分程度の距離にあります。シンガポールは多民族国家であるものの約500万人の人口の内75%が中国系で、残りがマレー系14%、インド系9%と続きます。19世紀頃から福建省周辺の中国人がこの地に数多く入植したため、華僑が多いみたいです。
元々シンガポールは1963年にマレーシア連邦の州の一部としてともに独立したのですが、マレーシアが土民であるマレー人を優遇する政策を取ったため、そのことが華僑が多い割合を占めるシンガポールで反発を招きました。遂には、マレーシアがシンガポールを強制的に連邦から追放したため、1965年に国家として独立せざるをおえなくなりました。そこから、昨年死去したシンガポール国父のリー・クアンユー(李光耀)が開発独裁で何もなかった場所から世界でも有数の経済規模を誇る国家に成長させました。シンガポールは赤道直下なので年中蒸し暑いです。シンガポールにも東南アジア特有のスコールがあり、突然バケツをひっくり返したかのような雨が降ったと思えば、ピタッと止んだりなんてことが日常茶飯事。観光立国&ビジネス大国なので世界中から観光客やビジネスマンが集まります。中国人はもちろんこと、白人、日本人、インド人、アラブ人など本当に様々な人種がいます。
シンガポールには幾つかの有名な観光地があります。その中でもマリーナ・ベイ・サンズとリゾート・ワールド・セントーサは一度は行く価値があると思います。双方アジアを代表するカジノ施設があり、フリードリンク付きで入場無料なので一度足を運んでみても良いでしょう。間違っても大金をかけて大損なんてことはないようにご注意下さい(泣)僕の上司は一晩で50万円近く奉仕したと言ってました(笑)マリーナ・ベイ・サンズは、世界一高い場所にあるプールがあることで知られていますが、宿泊者のみしか利用出来ず入れませんでした。向かいにはガーデンズ・バイ・ザ・ベイと言う植物公園があるのですが、大都会のオアシスと言った感じの場所なので自然が好きな人は一度足を運んでみると面白いかもしれません。リゾート・ワールド・セントーサはユニバーサルやショッピングモールが併設されているので、カップルなどで行けば盛り上がると思います。あと有名なのが、マーライオン公園でしょうか。ビジネス街の近くに建っており記念撮影をするには持って来いですね。しかし、近くには飲み屋が沢山あるだけでこれと言って目ぼしい建物はありませんので、あまり期待しない方がいいかと(泣)真向かいにマリーナ・ベイ・サンズを挟んでいるので美しい夜景を眺めながら一杯やるのもオツですね。目ぼしい観光地は4,5日あれば回れると思うので、長期滞在は結構退屈でした…。ただ、周辺にジャカルタ(インドネシア)やジョホール(マレーシア)があるので、飽きたら国境超えて遊びに行くのも良いかと思います。ジョホールまでは約30分の距離を200,300円程度の料金でバスが直行してますし、ジェットスターなどのLCC(格安航空会社)を使えばジャカルタまでのフライトは片道5,000円未満の料金で約1時間の距離に位置してますので隣国までのアクセスは良いです。
噂通り物価は高いです。普通のレストランでランチで定食を食べようものなら1,000円は超えてきます。なので、僕みたいに節約したい人は基本はホーカーズ(シンガポールでは屋台のことをを指す)で食事をします。ホーカーズでしたらレストランと同じ量食べても、半額以下で済ませれます。中華街のホーカーズなどがおすすめです。経済飯と言うものもあり、お店にたくさんのおかずが並べられ、その中から自分の好きなおかずを選んで1つの皿にご飯と一緒に乗せてもらうというもの。地元のB級グルメで味はけっこういけます。テイクアウトも可能で一般的な庶民が経済飯を食べている光景をよく目にしました。後、お酒がアジアにしては高いですね。コンビニで買うと、350mℓの缶ビール1本約250円で日本と同じくらいでした。タバコもマルボロが1,000円以上します。スモーカーの方は嫌でも禁煙したくなりますね(泣)また、地価が高いためホテル代が日本の都心部と同じかそれ以上で、部屋にシャワーとトイレがある普通のビジネスホテルに泊まろうと思うと一泊7,000円近くはします。それとは対照的にバスで30分程の距離にあるマレーシアのジョホールへ行くと、一泊2,500円程度で朝食つきの内装が新しいホテルに宿泊できました。マレーシアはホテル代金が安いことで有名らしいですから…。
基本的には綺麗と言えます。何故なら街中至る場所に上に灰皿がついたゴミ箱が設置されているからです。法律でごみのポイ捨てや灰皿が無い場所での路上喫煙、トイレを流さない行為が禁止されており、罰金もあります。目ぼしい観光地やビシネス街、高級住宅街はごみ1つ落ちてない位綺麗ですが、一歩ローカルな場所に足を踏み入れると残念ながらあまり綺麗とは言えません。
大陸と違いタクシーに英語が通じるので、その点は大きいでしょう。初乗りも250円位と結構安いです。ただ、夕方など混む時間にタクシーを捕まえるのは難しく、空車でも何故か止まってくれないことが多くイライラします。また、行き先を伝えたら乗せてくれずにそのまま去っちゃうなんてこともしばしば。しかし、シンガポールは狭いので端から端まで電車で1時間あれば行ける距離にあります。運賃も安いので、常在している人の移動手段のメインは電車になると思います。また、バスも街中を走っているため近くに駅が無かったとしても何かと交通の便は良いです。
親切な人が多く非常に好感が持てます。多民族国家なので、外国人に対しても色眼鏡を使わず接してくれるのが嬉しいところ。
仮にも独裁国家なので法律は本当に厳しいです。昔は麻薬を少量持ち込んだだけでもすぐに死刑になったとか。先述したように衛生面での法律も厳しいのですが、びっくりするのがコンビニやスーパーで夜の8:30以降にお酒を買うことや路上飲酒が禁止されています。お酒好きな僕にとっては本当に住みにくいと場所だと思いました(泣)思い立ったらすぐ購入と言うことが出来ないので、深夜に部屋で晩酌をしたくなる時のために先に買いだめしておいたものです。入国審査も厳しいので入国するのにけっこう時間がかかった記憶があります。
シンガポールの有名なディスコへ友達と足を運びましたが、思ったほどではなくてガッカリしたのを覚えています。その反面男性にはありがたく、風俗での規制が緩いためか女の子がいるお店が多々ありました。オーチャードタワーと言う有名な場所にそういったお店が集中しています。お店が斡旋するのではなく、女の子と直接交渉する感じのシステムです。また、ゲイラン地区と言う置き屋街もあります。ただ、料金設定は他アジア国と比べても高いので、ある程度お金を持っていかないと行為をするのは難しいと思います(泣)
法律が厳しいためか街にはホームレスの姿を見かけず、治安は問題無いといっても大丈夫です。しかし、海外なので油断は禁物。